★部屋のカビ対策と掃除
部屋のカビ対策と掃除は、天井や窓枠、フローリングや畳でそれぞれ異なります。
その為、すべて同じ方法で対処しようとはせずにそれぞれの適した掃除方法で実践しましょう。
また、カビ掃除のときにはカビの胞子が空気中に舞うことになりますので、天井から床へ、上から下に掃除することをオススメします。
1:天井から壁紙のカビ掃除
まずは天井と壁紙の掃除の方法ですが、使用されている壁紙の種類によっては使えない洗剤があります。その代表的なケースが色のついた壁紙に塩素系の漂白剤は使えないことなどです。塩素系の漂白剤は強力なカビの除去には向いてますが、同時に元々の壁紙の色を落としてしまうので、注意が必要です!!
天井と壁紙のカビ掃除では、以下の方法を実践してください。
A:カビが発生している場所を中性洗剤で拭く
B:酸素系洗剤をキッチンペーパーなどに付着させ、カビが発生している場所に設置
C:30分ほど放置
D:拭き取って乾燥させる
カビが発生している箇所の埃や汚れを簡単に拭き取った後、酸素系洗剤を付着させます。直接スプレーボトルなどで吹きかけるのではなく、キッチンペーパーやスポンジに付けてからカビが発生している場所に浸透させましょう。
時間を置いたら薬剤の拭き残しがないようにしっかりと水拭きし、水分が残らないように乾燥させましょう。
消毒用エタノールにも殺菌効果があるので、カビ予防にオススメです。
2:窓枠のゴムパッキンのカビ掃除
窓枠は結露が溜まりやすく、お風呂の次にカビが発生しやすい場所と言えます。
カビの対策方法も重要ですが、日頃から換気や結露予防を実践しておくと良いです。
窓枠のゴムパッキンにカビが見られた場合、以下の方法で取り除いてみてください。
A:中性洗剤で掃除
B:塩素系漂白剤を付けて放置
C:消毒用エタノールで除菌
D:水拭きをして換気
軽いカビであれば中性洗剤を使ってスポンジなどでふき取れば除去できる事もあります。
その方法で除去できない場合は、塩素系漂白剤を浸透させて数十分放置してください。
カビ掃除はカビの除去と除菌が大事ですので、カビを取り除いた後は消毒用エタノールで除菌しましょう。
最後に水拭きをして、水分が残らないように乾燥すれば完了です。
窓枠のゴムパッキンは一度の掃除で完全にカビが取り除けないケースも多いため、長期的に掃除することをオススメします。
3:フローリングのカビ掃除
フローリングにカビが生えると掃除機で除去しようと考える方が多く見受けられますが、カビの胞子が排気口から排出されてしまうため厳禁です。
フローリングのカビ掃除方法は以下の通りです。
A:無水エタノールや除菌スプレーを用意
B:雑巾に付けて拭き上げる
C:フローリングの隙間は爪楊枝か歯ブラシで掃除
D:水拭きをして換気
無水エタノールは80%に希釈したものが一番良いですが無ければ一般の除菌スプレーでも問題ありません。
雑巾で拭き上げた後は、隙間にかびが残ってないかチェックしましょう。
ただしフローリングの素材によっては、カビ掃除をすると変色する可能性があります。
薬剤を使用しても問題ないフローリングかどうか、確認し、目立たない場所で試して様子を見てください。
4:畳のカビ掃除
畳のカビ掃除にはお酢を使う方法が広く知られていますが、カビ対策では逆効果になりますので覚えておいてください。
畳のカビ掃除として効果的なのは以下の通りです。
A:カビの発生している箇所を乾拭き
B:消毒用エタノールを付ける
C:ブラシで畳の目に沿って優しくこする
D:再度エタノールをかけて除菌
畳は目の中にカビが発生しているため、まずはカビを浮き上がらせる必要があります。
水やお酢でゴシゴシと拭いてしまうと、畳の奥にかびを追いやってしまうため、根本的な除去ができません。
雑巾やドライシートで乾拭きをしてほこりや汚れを簡単に取り除いたら、消毒用エタノールを付けて数十分放置しましょう。
カビが浮かび上がってきたら、畳の目に沿ってブラシでカビをかき出します。
この時、畳を傷つけないようになるべく優しくこすってください。
再度エタノールをかければ除菌まで完了します。
あとは、しっかり乾燥させましょう。
もし重度のカビで落ちない場合や、臭いが気になる方は重曹も併用してください。
カビの発生箇所に重曹とエタノールを使って掃除をすると、しつこいカビや臭いまで取り除けます。
5:カビの予防対策をして、カビ掃除の回数を減らそう
カビは発生する前にしっかりと予防しておくと、掃除の回数や負担を減らすことができます。
カビの発生条件は温度と湿度、汚れの3つです。
温度を一定に保つのは難しいですが、湿度や汚れはこまめな換気と掃除でコントロールできるのではないでしょうか。
★カビの予防対策の3つの極意
①毎日換気をする(雨の日は除く)
②ホコリや汚れを貯めすぎない
③家具は壁から少し離して設置
天気の良い日には窓を開けて、数十分換気するだけで湿度は変わります。
また、洗濯物の室内干しを控えたり、浴室乾燥機を活用したりすのも、効果的なカビ予防法と言えます。
それでも完璧にカビを予防できる訳ではありません。もしカビが発生した場合は、お伝えした方法を活用してカビを退治してください。
カビの菌が深く根付き、拡大している場合には、自力でカビを取り除けない場合もあります。
あまりにもカビがひどい場合には、専門業者に依頼することも視野に入れましょう。
★カビが発生する条件
~温度が20~30度
~湿度80%
~ホコリや汚れが目立つ
(特に梅雨の時期は気をつけましょう)
★カビ掃除の極意
~カビを完全に除去(死滅させる)
~しっかり乾燥させる
~最後に消毒用エタノールなどを使い除菌する
★間違えたカビ掃除
~直接スプレーを吹き付ける
~いきなり掃除機をかける
~濡れ雑巾でふき取る
~お酢で掃除をする
~換気をせずに掃除をする